部下に「慕われる上司」と「慕われない上司」の違い!

職場で一番神経を使うのは上司と部下のコミュニケーションではないでしょうか?
上司の方々は「最近の若者は意欲が低く、自らコミュニケーションを取って来ない」、「こちらからどんな言葉をかけたら良いのかわからない」、「モチベーションを下げないような注意の仕方がむずかしい」、といった声をよく聞きます。
一方、若い世代の方々からは「上司は自分たちのことを勝手に決めつけてくるので相談する気になれない」、「上司の価値観や物事の見方を強いられるので、コミュニケーションに悩む」という意見を耳にします。

当記事では、双方のコミュニケーション向上のヒントや方法を解説していきます。
効果的なコミュニケーションを実践して、良好な関係の構築に役立ててください。

部下へ深い関心を寄せる

「最近の若い人は褒められて伸びる人が多くて、叱るとすぐ泣いてしまったり、ふてくされてしまったり、すぐに辞めてしまう」と思い込んでいる上司の方が多いのではないでしょうか。
しかし、部下世代の人たちは褒められることを望んでいるわけでも、叱られることを嫌がっているわけでもありません。
自分に深く関心を持ってもらうことを望んでいます。
褒めること、叱ることの本質は部下の成長を心から願う上司の愛情です。
日頃から部下のことをしっかり観察し、ちょっとした変化や成長など気づいたことをしっかりその場で伝えてあげましょう。
そうすることで部下世代の方々は、褒めるにしろ叱るにしろ、愛情の深さをしっかり感じるはずです。
逆に、先入観から相手のことを決めつけて適当な表現で褒めても、何も響かない上に信頼感を失う可能性もあります。
あなた自身、どのような人に信頼を寄せているか思い返してみてください。

尋問にならないようにする

部下育成において、一方的に指導するのではなく、質問形式で聴いてあげる方が良いでしょう。
それは「本人に気づかせ、やり方を変更しようと決意させる」ことができるからです。
例えば遅刻してきた若手社員に対して、「なぜ自己管理ができないんだ」と尋問するより、「どうしたら今後遅刻しなくなると思う?」と解決策を本人の口から言ってもらうほうが効果的です。
しかし、質問形式で話を聴いても尋問のようになってしまうケースがあります。
それは部下が考えている世界を正しく理解したいという思いが根本にない場合です。
「なぜ」「どのように」と問う前に、部下を受け入れようとしている姿勢をお言葉に出しましょう。

上司と部下の価値観の違いを知る

人によって価値観はさまざまであり、働く上で自分と相手が似ている場合もあれば、まったく違う場合もあります。
感情の価値観は下の表のように6つの異なる価値観で構成されていると言われています。

自由常に新しいチャレンジを求めたり、自分の考えに従って行動することを重視します。
所属やつながり、親密さや絆といった一体感を好みます。
正義 出世、権力、個性など自己重要感が満たされることを重要視します。
安定 常に「安心」「安全」を感じられる環境を重視します。
学習 知識を吸収したり、勉強することで自分の能力を高め、成長することを好みます。
貢献 人のために自分の時間や労力を使うことを、自分の喜びと感じます。

6つの価値観はそれぞれ対局する言葉があります。
「自由」の対局にあるのが「安定」です。「愛」の対局は「正義」、「学習」の対局が「貢献」です。
「自由」を優先する上司であえば毎日ガツガツ働き、結果をだして出世や昇給することを醍醐味と考えています。それに対して部下が「安定」を重視していれば、出世や昇給よりも、毎日自分のペースで穏やかに仕事ができる環境に満足感を得ます。そのため「自由」な上司が「安定」を好む部下にもっと意欲的にがんばってほしいと勝手に「自由」を優先した指導をしてしまうと、部下は非常にストレスを感じてしまうことが考えられます。

おわりに

世代や年齢の違いによって、決めつけや一括りにされることを人は嫌います。
これまでの経験から判断するのではなく、部下一人ひとりと真剣に向き合えば必ず信頼関係が生まれるはずです。「部下から慕われる上司」については動画でも紹介していますので、よろしければ覗いてみてください。

動画① 【部下を元気にする、上司の話し方①】部下に慕われる上司になろう!

【部下を元気にする、上司の話し方①】部下に慕われる上司になろう!

動画②【部下を元気にする、上司の話し方②】部下のマインドを変える上司の在り方

【部下を元気にする、上司の話し方②】部下のマインドを変える上司の在り方

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